日本におけるジョルジュ・サンド

『日本におけるジョルジュ・サンド』平井知香子(いなほ書房、2004年刊)

  明治41年(1908年)に発行された雑誌『帝国文学』の第8号と第9号に掲載されたヂョルヂサンなる人物の『せつるい』という小説が日本で初めて翻 訳されたサンド作品ではないか。本書の著者はさまざまな方向からその答を出そうと試みている。『帝国文学』連載の当該作品を復刻したものを巻末に収録して いる。また、サンドの古い翻訳本の表紙など貴重な図版も含まれている。(文責 坂本千代)