山中でサバイバル訓練を行うために集まった数人の男たち。その中に凶悪な脱獄囚が紛れ込んでいることがわかる。人里離れた森の中で殺人が起き、一体誰が犯人なのか疑心暗鬼になりながら、なんとか助けを呼ぼうとする主人公。そしてあっと驚く結末。30年以上前フランス滞在中に友人宅のテレビで偶然見たテレビドラマでした。非常に見事なエピソードだったので、『MacGuyver』 (日本でのシリーズ名は『冒険野郎マクガイバー』)という作品名はずっと私の頭の片隅に残っていました。
3年ほど前のコロナ禍のステイホーム中に一念発起して全7シーズン(139エピソード)をフランス・アマゾンで購入し、毎日1話ずつ英語とフランス語で交互に見たのですが、今年に入ってから再度見ています。先日ネットでアメリカのマクガイバー関連サイトを調べたら、全139話の初出時のアメリカでの視聴率がわかりました。全エピソードのうち上から2番目に高い視聴率だったのが、シーズン4中のあの「見えない殺人者」でした。アメリカでの高評価のことはもちろん全然知らなかった私ですが、フランスで偶然見たそれを30年後の日本でまた見ようと思いたつくらいインパクトのあるエピソードだったと言えるのかもしれません。人だけでなく、モノや芸術・娯楽作品にも「運命の出会い」はあるようですね。